遠征釣行

・遠征釣行を行う目的
いつもの場所や知っている釣り場をグルグルローテンションで釣るのも良いですがやはりたまには全く知らない場所に釣りに行くのも良い経験になります。
馴染みの場所以外では自分の釣り方が全く通用しないものです。
その為に新しい今までとは違う方法をするようにしたり得るものは大きいです。
また釣れる魚種も増えます。
普段釣れない魚を釣ってみるのも良い経験になるかと思います。
本ページでは遠征釣行に関する注意事項などをまとめておきます。
実行までハードルは高いですが一度でも行えば敷居は低くなるので検討してみてはいかがでしょう。

遠征を行うと非日常感が全く違います。
最初はその土地独特の環境に振り回されますが回数をこなせばある程度は分かるようになります。
釣果は無くても何故か楽しいという不思議。それが遠征釣行です。
次はああしてみよう、こんなのはどうだ?などなど・・・
現地で風土料理を食すのもいいし観光するもよし。
釣り以外で色々楽しめます。
おすすめは現地で独特の仕掛けや針などを記念での購入することです。
私は岡山では「ままかりサビキ」、沖縄では「タマン仕掛けや針」などを買いました。
思い出や記念になるので釣行で使わないで永久保管をお勧めします。

1.釣行に必要な荷物
これは金の力で解決します。
自分で持っていくのは限界があります。
飛行機では預入荷物には重量制限をオーバーして費用も増えて宅配便で送ればよかった・・・なんて事態も起こりえます。
重い荷物は事前に宅配便で宿泊先に送ることをお勧めします。
送る際は日時指定でチェックイン時までに間に合うよう発送しましょう。

実際の出荷前の風景(160サイズを大阪から那覇へ空輸での送付)
ホテルではチェックイン日に届くようにしてあれば預かって貰えます。
またホテル内ではフロントで台車を借りることも可能な場合もあります。
送る荷物の料金などは箱のサイズで宅配会社のWEBで確認ができます。
また宅配会社の独自サービスを利用することにより割引などもあります。
(にゃんペイ支払い等)
また使用する段ボールはなるべく新品をホームセンターで買いましょう。
なぜなら1往復させることになるので割と箱がかなりボロボロになるためです。
サイズなどにもよりますが段ボール1箱はせいぜい500円もしないので購入することお勧めします。
段ボールは出来ればしっかりした2重構造タイプがお勧めです。
注意点としては空輸便を利用するには発送可能なサイズや重量・搭載可能品かを確認することを忘れずに行いましょう。
国土交通省の「航空機への危険物の持込みについて
(理由は衝撃や気圧差により発生する火災での墜落防止の為です)
自分の荷物が原因で飛行機が墜落とか笑えませんよね・・・
宅配会社は自社の機材かFedexなどの貨物専用機で主に夜間帯に空輸します。
従って宅配物は一般の旅客便に搭載することはまず無いです。(マイナーな離島便を省く)
また特殊な離島になると船便に強制的になることが多いので早めの出荷が必要です。
もちろん航空便が不可能な危険物が入っていれば海上便になるので日数が必要になります。
(馴染みのヤマトのドライバーに聞いたところ船便は1週間程度は見ていれば良いとの事)
なので海上便で出荷する時は早めに送付しましょう。
詳細は宅配会社のWEBでも確認できます。
さらに出荷時に宅配業者から搭載不可能品が入って無いかの確認も入ります。
とにかく発火する恐れのあるものは入れないようにしましょう。
特にヘッドライトやランタン類は特にバッテリーに注意しましょう。
問題なのはモバイルバッテリーや10800の充電池(リチウムイオン電池)です。
10800の電池は取り出せるなら短絡防止処理(接触しないように接点をビニールテープを貼るなど)をすれば機内持ち込みのみ可能になります。
機内持ち込みであれば持ち込めるのですが容量計算をして持ち込み可能容量(160Wh)を超えていないか確認しましょう。
セキュリティチェックで質問攻めに合い時間が取られることもあるので空港までの移動も余裕を持つ必要もあります。
セキュリティチェックではバッテリー類はトレイに入れて何か分かるようにしてスマホなどと一緒に出して流しましょう。
短絡処理してあることが一目で分かるようにすることで無駄な質問攻めを回避できます。
最大持ち込み可能な容量は航空会社のWEBで確認できます。
参考出典JAL:制限のあるお手荷物
面倒なら電池式に変え現地で電池を購入するようにすれば良いかと思います。
次に問題なのが膨張式のライフジャケットです。
(発泡スチロールのライフジャケットは問題ありません)
基本的に宅配は不可なのでこれは手荷物を預ける時に航空会社の係員に口頭で必ず伝えるようにしてください。
確認されることがあるので預入荷物の一番出しやすい位置に入れておくのがコツです。
次にロッド類の長尺物は宅配するとかなり高額なのでロッドケースを新規で購入しましょう。
宅配1往復の値段でロッドケースが買えるので複数回行けば簡単に元が取れます。

ロッドケースは当然機内持ち込みできませんので手荷物カウンターで航空会社に預けます。
また最近出てきたセルフ方式での預け入れは出来ませんので有人カウンターに行くことになります。
↓↓特に注意↓↓
到着後はロッドケースなどの長尺物はターンテーブルで回ってくることはほぼ無く航空会社の方がハンドキャリーで持ってきますのでターンテーブル付近で周りを良く見回すようにしましょう


私は一度だけ那覇空港でターンテーブルで回って来たことがありますがその1回以外は全て航空会社のお姉さんからの手渡しです。
また頻繁に通うと時々中身のセキュリティチェックをされる事があります。
ロッドケースはライフル銃など入りそうですからねぇ・・・
私は今までに2度チェックされました(笑)
怪しいものは入れてないので「どーぞどーぞ」という感じです。

これらの事を考えるとフェリーで行ける遠征先が一番快適です。
車にいつもの荷物に宿泊セットをプラスして行くだけなのです。
ただしフェリーを使うと日数を食われるので釣行時間が減ってしまいます。
また車を積み込むのでどうしても旅費も跳ね上がります。
日程縛りで絶対無理なのですが出来れば沖縄も車で行ってみたいくらいです(笑)
鹿児島から那覇までフェリーはあるので沖縄も車で行くことは可能です。
大阪南港から鹿児島の志布志港までサンフラワーで1泊。
鹿児島港から那覇港まで1泊。
という感じで(笑)
往復するだけで4日と大金が必要という・・・
(実際は鹿児島まで行くだけでお腹一杯です)

2.釣れた獲物
釣れたらやはり持って帰りたくなります。
そんな時は現地の釣具屋やホームセンターでトロ箱(発泡スチロールの箱)を買いクール便で送付します。
また送付する時は氷を入れるのではなく保冷剤を入れるようにします。
保冷剤は宿泊先(ホテルでもOK)にお願いすれば冷凍庫で凍らせてくれます。
面倒な場合は私のようにリリースor隣りの釣り人にプレゼントしましょう(笑)

3.費用
どうしてもこれが一番の問題です。
給与アップや投資などで頑張りましょう。(現実解は投資の配当金ですね)
では削るという点で考慮すると・・・
(私は金が無いなら旅行するなと言う人ですが・・・)
飛行機であればLCCを利用するなどあります。
しかしどうせ行くなら快適に行きたいので飛行機代をケチると後悔しかありません。
実際に聞いた話では
・着陸時間に間に合わず目的空港手前でUターンして帰ってきた・・・
・荷物の制限量を超えて追加料金を取られて結局は一般キャリア並みの金額になった
・出発時刻が遅れて目的地のレンタカー会社が締まってしまった・・・
・航空会社都合でキャンセルになった
などなど
パッと見LCCは安いですが色々危険性を秘めています。
LCCは一般キャリアとの違いは空港の発着料金を削減しているため空港で無下にあしらわれます。
JAL・ANAなどは割と管制が融通してくれますが発着料をケチっているLCCは無碍な扱いをされています。
スムーズにいけば問題ないのですがどうしても安いLCCなどのキャリアを利用するというのは必然的に乗客の民度も下がるので時間にルーズな人やゴネ得など考えている人間などが多くお勧めしません。
なにより一般キャリアでも早めに予約する事やバーゲンを利用するとLCC並みの料金で移動ができます。
まさに
5円安い食材の為に20km離れたスーパーマーケットへ車でガソリン代を約190円使って買い出しに行く
と同じことになります(笑)
また一般キャリアの株を購入しておけば株主優待を利用すればさらにお得になることもあります。
ただ株主になると基本的に航空会社の関係者側になってしまうのでなんだか客ではない気分になりますが(笑)
次は宿泊費です。
これも安宿はありますが・・・
昨今のインパウンドが増えたせいで日本でも・・・
トコジラミ
という危険があるのであまり安宿はお勧めしません。
トコジラミホテルマップ
上記などで事前に確認するようにしましょう。

4.レンタカー
これも要注意なのですが釣行利用はハッキリ言って嫌がられます。
(拒否はされませんが)
原因は匂いです。
出来れば事前に確認するほうが良いです。
場所によっては釣り客向け車両があったりまします。(伊是名島のレンタカーなど)
事前に確認しておくことで古めのリースアップ前の車両を手配してくれたりしますので確認しておくことをお勧めします。
とはいえ匂いなど付かないように最善の努力を怠らないようにしてください。
借りたものを返す時は借りる前以上に可能な限り綺麗して返すのが基本です。
(洗車して返せまでとは言いませんが)
消臭スプレーを持っていくとか匂いが出るものはZIPロックなどに入れるなどの対策が必要です。(釣りにおける匂いの主な原因は餌・魚・海水です。)
海水を入れた後の水汲みバケツなどは凄く匂いますので要注意です。

5.ロッド・リールなどの洗浄
通常の釣行では帰宅後に行うのですが旅先では中々洗える環境はありません。
間違ってもホテルのバスルームで洗わないでください(笑)
ではどうするかというと釣行前に現地のコンビニなどで水を購入しておけばいいのです。
値段もさほどしませんので釣行後に釣場で塩を流しておきます。
流した後はタオルで拭けばすぐ乾きます。
なのでタオルは多めに用意しましょう。
また帰宅後にもう一度洗えば完璧かと思います。

6.ゴミ
匂いの発するものはZIPロックに入れて戻りの宅配物に入れて基本持ち帰りましょう。
餌の袋などは海水でジャバジャバと洗うだけで匂いはかなり無くなります。
常連になると旅館で指示された方法で捨てることも可能になることもあります。
旅館などで了承された時は市町村の指示されたゴミ袋に分別して捨てるようにしましょう。

以上が遠征釣行での主な課題点となります。
これをクリアするだけなので一度経験してみるのも良いかと思います。