活きアジの管理

呑ませやイカの浮き釣り・ヤエンで必須の活き餌になるアジ
餌となる活きアジが無いと釣りにならないのでツワモノになるとクーラーボックスに穴をあけて活かしバッカンを自作する人たちもいるくらい重要です。
なんせ生きている餌なので条件次第でアジ全滅・・・
という事態も発生します。
アジの管理条件は
・水温15度程度が良い
・アジ1匹あたり1リットルの海水が必要
・エアーポンプ必須
・許容水温変化の条件は±5度程度
・水質管理(6時間程度なら管理せずとも割と平気)
をキープします。
一番楽な管理方法はアジスカリを海に浸けておくことです。


・アジバケツに関して

各社からいろいろな製品が販売されています。
それぞれ一長一短ありますが私のおすすめは第一精工のアジバケツです。
・アジが泳ぎやすい(傷つきにくい)円筒型
・水漏れしにくい構造
・オプションでアジスカリがある
・エアーポンプを格納するポケットがある
・エアー用のホース穴が上部にある。(横は水漏れの元になる)
・サイズが豊富

第一精工 アジバケツ アジバケツと言えばこれです。車で運搬するときに水漏れが無いのでお勧めです。

私は30cmのアジバケツに27cmのアジスカリを使用しています。
これ以上になると海水量が増えて重くなる・・・という判断です。
アジバケツはアジスカリごと入れて使用します。

アジバケツにアジスカリを入れる

これで海水の交換が楽に行えます。
アジスカリが優秀で一定水量が引き上げ時に残るようになっています。
このサイズだとアジは15匹程度なら大丈夫です。
また夜釣りではアジを購入後にケミホタルを1本入れておけばアジが暴れなくなります。
ケミホタルは35サイズか50サイズを入れておけばよいかと思います。


エアーポンプに関して

私はエアーポンプは浸水対策に抜かりのない富士灯器以外は考えられません。
海水を被る可能性が高いのに電池残量とか表示されても故障個所が増えるだけなのでポンプはシンプルが一番です。


エアーポンプはエアー量が重要な基準になります。
私的な観点ですが・・・
500番は釣った小魚活かし(単一電池1本)
1000番は活きエビ(シラサエビなど)(単一電池2本)
2000番は活きアジ・アユ向け(単一電池2本)
3000番はロングラン(長い釣行)向けの活きアジ・アユ向け(単一電池4本)
だと思っています。(考慮ポイントは搭載電池本数=稼働時間)/

アジ用の最適なFP-2000は一般的な単一電池2本使用で(強)連続運転 約18時間 (弱)連続運転 約65時間の稼働時間です。
3000番はロングランできますが単一電池4本必要で重くなります。
1日の釣行だと18時間駆動の2000番で十分事足ります。
従ってエアーポンプは電池式で単一電池2本が必要になります。
単一電池はコンビニで買うと600円程するので充電式のものを買うとコスト削減を行うことができます。
昔は毎回コンビニで高いなぁと思いホームセンタや電気屋などで値段チェックしましたが値段的にはさほど変わらないのでコンビニで買ってました(苦笑)

コストパフォーマンスが悪い単一電池は充電式を購入しましょう。

初期投資は1万円近くし割高に感じますが充電器込みでも単純計算で20回ほど利用すれば元は取れます。
また単三充電池をアダプターで単一電池サイズにするものもありますがはっきり言って容量が圧倒的に足りないので辞めたほうがいいです。
単一充電池が5700mAhに対し単三充電池は1950mAhで約3分の1しかありません。
釣行時は意外とエアポンプの音に気付かない時もあるので電池が切れていてアジ全滅・・・なんてこともあり得るからです。
注意点は単一充電池では通常の乾電池より動作時間が短くなります。
乾電池→およそ18時間
充電池→およそ12時間(筆者自宅にて実測値)
これは電池の特性の問題なのでどうしようもありません。
通常の乾電池の容量については下記を参照してください。
参考 Panasonic 乾電池の容量について
なので単一の充電池は予備を入れて4本買っておけば事足ります。

ダイワ ジェット
エアーアルファ V レッド

「そんなの不安だ!もっと長時間稼働させる方法は無いのか!」
と言うような釣りガチ勢(もはや漁?)向けとなると・・・
シガーソケット付きのモバイルバッテリーとダイワのポンプで24時間以上稼働させることもできると思います。(さすがにそこまでやろうと思わないので持ってませんし試しても無いですが(笑))

シガーライターソケット付きの
モバイルバッテリー

こんなのとか買えば長時間いけると思います。
さらにはポータブル電源や発電機とか?

さすがにポータブル電源とか発電機まで釣り場に持ち込んでたら私なならドン引きしますがね(笑)

・水温管理に関して(超重要)

水温管理は温度計でこまめにチェックしましょう。
水温計はAmazonで1000円以下で入手できます。
まず釣り場に着いたら海水を汲んで釣り場の水温を確認します。
(もし計れない場合は15℃を維持する目標にする。)


この時の温度を目安にアジバケツの温度を調整します。
夏場だとアジバケツの水温が20℃近くまで上昇しますので保冷剤をアジバケツの底に下敷きにして冷やすか海水の入れ替えを頻繁に行います。
冬場はどんどん水温が低下してしまうのでアジスカリで海水に沈めてしまうのが一番楽です。
しかしサーフなどで海水の確保が難しい場合はヒータを入れて水温低下を防ぎましょう。

アジの水温管理は夏より冬のほうが難しいです。
冷やすのは氷や海水でどうにでもできるのですが一度冷えたアジバケツの海水を温めるのはかなり難しいです。
私は冬場のサーフで14℃の水が5℃まで下がってしまい残っていたアジを全滅させた事があります。
(アジは我が家の猫のご飯になりました(笑))
水温低下は外気温やエアーポンプが吸気する外気が原因になるのでクーラーボックスや発泡スチロールに入れても残念ながら水温は低下してしまいます。

私は寒冷対策として熱帯魚用のヒータを買いました。
水温が10℃まで低下したらヒーター投入するようにしています。
ただ市販品のヒータは熱帯魚用なので適温が20℃設定なのでX(現地の海水温度)+2℃まで上がったらヒーターを取り出しています。(煮立ってもダメなので)

そしてヒーターは観賞魚用ということで家で利用する前提なのでコンセントタイプが多いのですが何点か安価なUSBタイプも販売されているのでモバイルバッテリーに接続すれば釣り場でも利用可能です。
ただやはり観賞魚用なので壊れる場合もあるかと思いますが、その時は安いので買い替えればいいと割り切って使用しています。


・水質管理に関して

水質管理はアジバケツ内の泡状となって現れるアジのヌメリエキス?(アジから出る体液がポンプの泡で泡状になって溜まる)を取り除けば大丈夫です。
管理はプロテインスキマーを利用すれば良さそうですが、そこまでする必要はなさそうなので2時間程度ごとに海水の入れ替えや泡を捨てるなどを行えば良いかと思います。

・活きアジの利用

手間暇かけて育成?したアジを利用するときには不織布のついた掬い網を使い長く泳がせるようにしましょう。